<フィリピンの株式市場および経済情報について> キャピタル・アセット・マネージメント社の運用している、「フィリピン株式ファンド」の2014年5月の月次レポートによれば、フィリピン経済および株式市場の状況は下記の通りです。 5月のフィリピン株式市場は下落しました。代表的な株価指数であるフィリピン総合株価指数は前月末比0.9%下落 し、6,647.65ポイントで終えました。また、通貨フィリピン・ペソは、5月末に2.32円(投信協会発表値)と、前月末比 0.9%のフィリピン・ペソ高/円安となりました。 ■フィリピン株式市場 5月のフィリピン株式市場は下落しました。代表的な株価指数であるフィリピン総合株価指数は前月末比 0.9%下落し、6,647.65ポイントで終えました。前半は、大手格付け機関のS&Pがフィリピン国債の格付けを従 来の「BBB-」から「BBB」に引き上げたことを好感し、フィリピン総合指数は、一時6,880ポイント台まで上昇 しました。しかしながら、後半に発表された1-3月期の実質国内総生産(GDP)が市場予想を下回ったことが嫌 気され、株式市場は下落に転じ、結局、月末時点では前月比で0.9%の下落となりました。 主要銘柄の中では、持ち株会社のSMインベストメンツ(前月末比 +8.41%)や電力大手のエネルギー開発 (同 +6.98%)が上昇しました。他方、マニラ電力(同 ▲9.19%)やサンミゲル(同 ▲8.5%)が下落しまし た。 ■フィリピン経済 ◎フィリピン国債の格上げ 大手格付け機関のS&Pがフィリピン国債の格付けを従来の「BBB-」から「BBB」に引き上げました。貿易赤 字を上回る海外の出稼ぎ労働者による送金により、経常黒字が続いていることや外貨準備高の多さ、財政の改 善、対外債務の削減、アキノ政権の改革が評価されました。また、アキノ大統領は2016年に任期を終えます が、次期政権もアキノ政権の改革を継続するとの見方を示しています。 ◎海外出稼ぎ労働者(OFW)からの送金 3月のフィリピン人海外出稼ぎ労働者(OFW)による海外からの送金額(銀行経由のみ)は、前年同月比 6.5%増の18 億8,300 万米ドル(約1,920 億4,000 万円)でした。伸びは前月の同5.6%増から加速し、送金額お よび伸び率はともに今年最高となりました。メード(家政婦)の他、サービス業、製造業、船員などの送金が 堅調の伸びており、海外出稼ぎ労働者の需要が安定的に伸びていることを示す内容でした。 ◎1-3月期のGDP成長率:+5.7% 5月29日にフィリピン統計庁(PSA)が発表した1-3月月の実質国内総生産(GDP)は前年同月比5.7%増でし た。同数値は、前年同期(2013年1-3月期)の7.7%増、前期(2013年10-12月期)の6.3%増をともに下回る内 容でした。昨年の巨大台風により、農家などに被害が発生し、農林水産業の伸びが冴えなかったことや建設業 の伸びが減速したことが影響しました。台風被害はありましたが、GDPの56%を占めるサービス業が6.8%の伸 びとなり、フィリピン経済の底固さを示す内容でした。なお、同庁は今後台風被害の影響は軽減し、復興需要 も見込めるため、政府目標である6.5%〜7.5%の成長率は達成することが可能であると見ています。 ■今後の見通し フィリピンでは、個人消費を中心に内需が堅調であることに加え、BPO(ビジネス・プロセス・アウトソー シング)産業等が順調に成長しており、それらが経済に寄与しています。フィリピン人海外出稼ぎ労働者 (OFW)による海外からの送金の伸び率も堅調で内需を下支えしています。今後の見通しについては、世界経 済が回復基調にあることや国内経済が好調なことからフィリピン株式市場は堅調に推移すると見ています。 下記のウェブサイトに、さらに詳しいデータが掲載されています。 http://www.capital-am.co.jp/products/pdf/firipinkabu_getsuji.pdf フィリピン株式にご興味のある方は、下記のウェブサイトに掲載している証券会社から投資できます。 http://www.capital-am.co.jp/products/popup04.html <フィリピンリタイアメント情報> ハッピー・リタイアメント・イン・フィリピンもご参照ください。 http://www.cityac.com/happyrt/index.html <退職ビザ、現地の視察> バロントラベル マニラオフィス :担当 伊藤にご連絡ください。 メールアドレス: ito@barontravel.jp その他、フィリピンリタイアメントについては、下記までご連絡ください。 ehaya001@hotmail.com
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