<フィリピンの株式市場および経済情報について>

キャピタル・アセット・マネージメント社の運用している、「フィリピン株式ファンド」の2012年11月の月次レポートによれば、フィリピン経済および株式市場の状況は下記の通りです。

代表的な株価指数であるフィリピン総合指数が先月に続き史上最高値を更新するなど、フィリピン株式市場は好調な相場展開でした。加えて通貨ペソも上昇したことから、当ファンドは良好なパフォーマンスを達成しました。

■フィリピン株式市場: フィリピン株式市場は、先月に続き好調な相場展開
フィリピン株式市場は11月も堅調な相場展開となり、過去最高値を更新しました。11月、フィリピンの代表的な株価指数であるフィリピン総合指数は3.98%上昇しました。ユーロ圏の債務問題や米国の「財政の崖」をめぐる懸念が外部要因として存在していたものの、大手格付け機関ムーディーズがフィリピン・アイランズ銀行とPNB銀行の合併をポジティブと評価したことや、第3四半期(7〜9月)の実質国内総生産(GDP)は前年同期比7.1%増となり、市場予測の平均値5.4%を大きく上回ったことを市場は好感しました。
当ファンドの投資戦略としては、フィリピンの好調な経済を引き続き予想しており、アヤラ・ランドなどの不動産株やPNB銀行などの金融株を中心に組み入れました。
■フィリピン経済: GDPの伸びが予想を大幅に上回り、ファンダメンタルズは総じて良好
国家統計調整局(NSCB)は28 日、今年第3四半期(7〜9月)の実質国内総生産(GDP)は前年同期比7.1%増だったと発表しました。前年同期の3.2%、市場予測の平均値5.4%をともに大きく超過しました。不動産やサービス業が好調で、政府の公共投資拡大などが成長を押し上げました。1〜9月期の成長率は6.5%で、政府の通年目標(5〜6%)を上回るペースで推移しています。7〜9月の実質GDP成長率(季節調整前、以下同じ)は、インドネシア(6.2%)やマレーシア(5.2%)、ベトナム(4.7%)などを上回り、東南アジア諸国連合(ASEAN)で最も高く、アジア域内では中国(7.7%)に次ぐ水準でした。
フィリピン中央銀行が7日発表した10 月末の外貨準備高(速報値)は820 億9,358 万米ドル(約6兆5,800億円)でした。前月末から約6,500 万米ドル増加し、4カ月連続で過去最高を更新しました。10 月末の外貨準備高は、前年同月比で約62 億米ドル、率にして8%増加しました。
国家統計局(NSO)は6日、10 月の消費者物価指数(CPI、2006 年基準)が前年同月比3.1%上昇したと発表しました。前月の3.6%を下回り、今年6月以来の低水準を記録しています。特に食品価格の上昇が1.1 ポイント減速しました。
フィリピン中央銀行は先月25 日に今年4度目となる利下げを実施しましたが、CPI上昇率は依然として中央銀行の政策目標の範囲内(3〜5%)の下限で推移しています。
■ 今後の見通し: 良質な労働力、良好な経済のファンダメンタルズにより、株式市場は堅調な見通し
東南アジアの新興国は若い世代が多いですが、特にフィリピンはその割合が大きくなっています。安価な労働力を求めて製造拠点などが東南アジア諸国連合(ASEAN)に移って来る流れは加速する傾向にありますが、特にフィリピンは、その好影響を受けると見られています。
経常収支が黒字を維持するなど、フィリピン経済のファンダメンタルズは良好です。欧州・中国の景気悪化による需要減速で経済見通しを下方修正する国が多い中、フィリピンは内需主導型の経済で成長が加速しています。特に、フィリピンは海外就労者が多く、海外からフィリピン国内へ送られて来る海外送金が堅調に伸びており、国内内需を支えています。また、今後、官民連携(PPP)事業の実施に伴い、政府支出が増えると予想されています。従って、欧州債務問題などで世界的に景気が減速したとしても、フィリピン経済は堅調に推移すると期待できます。フィリピン株式市場も、引き続き堅調な相場展開を示すと見込まれます。特に、金利の低下により良好な住宅販売が続くと見られる不動産セクター、消費人口の増加により収益の向上が期待できる食品関連セクター、官民連携(PPP)事業から恩恵を受けると期待できるインフラ関連セクターなどが注目されます。


下記のウェブサイトに、さらに詳しいデータが掲載されています。
http://www.capital-am.co.jp/products/pdf/firipinkabu_getsuji.pdf

フィリピン株式にご興味のある方は、下記のウェブサイトに掲載している証券会社から投資できます。
http://www.capital-am.co.jp/products/popup04.html

<フィリピンリタイアメント情報>
ハッピー・リタイアメント・イン・フィリピンもご参照ください。
http://www.cityac.com/happyrt/index.html

<退職ビザ、現地の視察>
バロントラベル マニラオフィス :担当 伊藤にご連絡ください。
メールアドレス: ito@barontravel.jp

その他、フィリピンリタイアメントについては、下記までご連絡ください。
ehaya001@hotmail.com

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