<最近のフィリピン経済および株式市場の状況>
 
キャピタル・アセット・マネージメント社の運用している、「フィリピン株式ファンド」の
2010年4月の月次レポートによれば、フィリピン経済および株式市場の状況は下記の通りです。

■フィリピン経済の概況
 フィリピン経済は2010年に7.3%の成長を達成し、2011年の経済成長率は5%と予想されています。フィリピンの国際収支も、輸出額の増加と海外労働者からの送金によって改善されています。フィリピン中央銀行が7日に発表した3月末時点の外貨準備高(速報値)は、661億9,071万米ドル(約5兆6,400億円)となり、12カ月連続で過去最高額を更新しました。
 また、フィリピン中央銀行は5日、3月の消費者物価指数(CPI)が前年同月比で4.3%上昇したと発表しました。9カ月ぶりの高水準を記録した前月から変わらずの数値となりました。インフレ圧力の高まりを受けて、先月24日に政策金利が引き上げられましたが、テタンコ総裁は追加の利上げを実施する可能性を示唆しています。

■フィリピン株式市場の概況
 フィリピン総合指数は年初来2.8%の上昇となりました。2011年の予想PER(株価収益率)は13倍程度となっています。アジアの株式市場のなかでは、比較的割安です。フィリピンの強いファンダメンタルズによって、2011年の株式市場は堅調な地合いになると見ています。

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